身近な人には
私には私がない。
いまこの目の前の人に
ただ好かれようとする所がある
それだから話しの整合性を
必死で頭に巡らせて話し続ける
ほんとはトマト嫌いなのに
あの人の前では好きと言う
それをきちんと覚えておき
次に会ったときの話題で
矛盾がないように、
目の前の人の主張に背かぬようにと
それだけのために頭は常に回る。
それがなんと虚しいことか。
病気したと言った途端に
親友だと思っていた友はざまあないと笑い
大切にしていた身内は連絡さえ寄越さなかった
あぁ。どれだけ嘘つきだったんだろう。
どれだけ本性を見抜けない間抜けなんだ
自分の薄っぺらい本性を
みんな見抜いていたんだと
恥じ入るほどに理解した
未だに私は八方美人に気づいては
情け無い自分に途方に暮れる
ただ少しだけ、
気づけたことが進歩かもしれない。
そう思って自らをなぐさめる。
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