Flower of Life

詩と
自分と
ポジティブに向き合う。

小さな手

あなたがいてくれたから
今日がある。




もしあなたが
あなたの寿命ここまでですよ
といわれたら
どうします?


私はきっと
一人きりだったら
耐えられなかったかもしれない


死を覚悟したとき
小さなあなたが寝息を立てていた


あどけない顔して
生えそろわぬ小さな前歯だけのわが子
寒さで赤く火照った頬


背中が寒くて仕方なかった
ぞくぞくと覆いかぶさる暗闇

何かが終わろうとしている
時計の針が止まろうとしている


…私だけ。


その恐怖に立ち向かえたのは

あなたの小さな
強く握ると壊れそうな
もみじのような手のひらでした。


あなたのあたたかさを感じて
胸が詰まって
動けなくなりました。



生きよう。
どんなにみじめでも
むごたらしくても。



恐怖に飲み込まれそうなとき
小さな手が
小さな手のひらのぬくもりが


私に生きる決意を与えてくれました。


あなたのいのちを支えるものはなんですか?


愛する人はいますか?
それが思い浮かばないなら


さっき誰かと話した会話でもいい
今食べたポテトチップスでもいい
歩くときにはじけた砂砂利でもいい
からだにふれた何かがある
それがいのちの証拠
触れられること
食べられること
眠るということ。
それがすべて
あなたのいきていることすべてなんだと思う