Flower of Life

詩と
自分と
ポジティブに向き合う。

支え

二年という月日が過ぎて

私は普通になれると思っていた


けど

現実は酷だ


薬は怖い。

身体が思うように動かない

不安が不安を連れてくる


元に戻らない身体に途方に暮れて

一人悔し涙をながす


普通のお母さんになりたい


くっそー

見てろ

乗り越えてやる


あらん限りのダメ出しを受けて

涙目になってるけど


諦めない。

絶対に、

人にこの経験を知らせる側になってやる!

寂しさに

寂しさに宿を立ち入れて眺むれば

いづこも同じ秋の夕暮れ



秋の日は

母を思い出す


なずなのように

ひっそりとした人

いつも笑顔なのに

目じりに諦めを宿していた


母が逝った日、

妹がふと口にした。


なずなだよ。姉ちゃん。

7月27日。

なずな、だよ。

母さんらしいね。


なずなのような人生だった


命日さえ母の人となりを示すように。


寂しさに耐えかねて

ベランダに出たら

春の夕日が霞んでいる


せめてなずなに話しかけようか

実にもならない愚痴を

ただ黙って聞いてくれた母のかわりに

想像を超える

想像を超える


私は月に行けない

距離があるから


でも空想ならすぐにいける


空想なら、なんだろうか?


空想しか不可能だと

身体があるから無理だと

決めつけてはいないだろうか


空想することは

思い描くことは


出来たことと同じ


身体の制約を決めないで


空想や架空は存在する


ただ自分が存在しないと決めただけ


全ては自らが制約していること


空想と現実は同じ


貴方がちがうと決めた ただそれだけ