Flower of Life

詩と
自分と
ポジティブに向き合う。

奇跡を起こしたいなら

「奇跡を起こしたいんです」



その言葉には

奇跡を起こらないものと

思い込んでいるあなたがいる



奇跡を起こしたいなら


当たり前を

毎日積み重ねることだ


真っ正面から

自分と

恐怖と向き合い


確信を持つ


そして

毎日こつこつと

確信を積み上げる

ピースを

ひとつひとつ埋めていく


奇跡は

ひとっとびで

おこるものではない

宝くじが当たるのは

偶然にすきない


けど、

本当に奇跡を起こしたいなら

あなたにある

確信を

自信にして

ただ地道に

ひたすら地道に


そうして積み上げたものが


人には奇跡にうつるのだろう


けれどそれは


決して偶然ではなく


あなたが積み上げた日常


奇跡を起こしたいなら


日常を積み上げることだ

金色の街に

金色のちひさき鳥のかたちして
銀杏散るなり夕日の丘に


与謝野晶子は夕暮れの光を浴びて
舞い散る銀杏を
金色の鳥が舞うようだと
歌にしたためた。


金色の木立を見上げるたび
この歌を思い出す。


この秋の景色は
今も昔も変わらなかったのだろう。


街路樹に沿って歩きながら
銀杏の葉をひとつ拾ってポケットにしまう。


夕間暮れ
ひかりの筋がさらさらと
銀杏散りゆく金色の街に





小さな手

あなたがいてくれたから
今日がある。




もしあなたが
あなたの寿命ここまでですよ
といわれたら
どうします?


私はきっと
一人きりだったら
耐えられなかったかもしれない


死を覚悟したとき
小さなあなたが寝息を立てていた


あどけない顔して
生えそろわぬ小さな前歯だけのわが子
寒さで赤く火照った頬


背中が寒くて仕方なかった
ぞくぞくと覆いかぶさる暗闇

何かが終わろうとしている
時計の針が止まろうとしている


…私だけ。


その恐怖に立ち向かえたのは

あなたの小さな
強く握ると壊れそうな
もみじのような手のひらでした。


あなたのあたたかさを感じて
胸が詰まって
動けなくなりました。



生きよう。
どんなにみじめでも
むごたらしくても。



恐怖に飲み込まれそうなとき
小さな手が
小さな手のひらのぬくもりが


私に生きる決意を与えてくれました。


あなたのいのちを支えるものはなんですか?


愛する人はいますか?
それが思い浮かばないなら


さっき誰かと話した会話でもいい
今食べたポテトチップスでもいい
歩くときにはじけた砂砂利でもいい
からだにふれた何かがある
それがいのちの証拠
触れられること
食べられること
眠るということ。
それがすべて
あなたのいきていることすべてなんだと思う